この記事を書く前にMi5が発表されておりました。
MIUI7レビュー、第5回目の今回はカメラ編です。
片手操作モードなどでちょくちょくiOSより優れた部分のあるMIUI7ですが、カメラにおいてもそういった部分が垣間見えます。
操作性と機能性からレビューしてみたいと思います。
過去レビューはこちら。
第1回レビュー「Xiaomiのスマホ”Mi4″と”MIUI”の歴史」
第2回レビュー「品質・デザインが向上したMIUI7のロック画面、ホーム画面」
第3回レビュー「センスの高さを感じる”MIUI7″ ホーム操作編」
第4回レビュー「MIUI7の片手操作モードが秀逸!動画あり」
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Mi4のカメラスペックが意外とすごい
まずスペックを載せる前に、「iPhone6よりも数ヶ月先に発売した4万円でお釣りが返ってくる低価格スマホ」であることを心に留めておいていただきたいです。
そして比較のため、iPhone6シリーズのカメラスペックを先にあげておきましょう。
左側が6s/6s+, 右が6/6+です。
画像元
アウトカメラのレンズは5枚構成レンズです。
お次はMi4。
公式サイトからそのままの引用です。
まずはアウトカメラ。
13万画素がよく目につきますが、f値が1.8というのは驚きました(知りませんでした)。
さらに後発のiPhone6/6+ですら対応していない4Kビデオ撮影もサポートしていたことに驚愕です(知りませんでした)。
フロントカメラの広角が広い
続いてフロントカメラです。
フロントカメラのスペックの高さにも驚愕です。
8MPであることもそうですし、f値もアウトカメラと同じく1.8。
ここで気になったのが”80°wide-angle”という単語。
iPad Air2とフロントカメラを比べてみると、Mi4の方が圧倒的に広角でした。
下の画像は対象物から同じ距離、同じ高さで撮影したもの。
特に自撮りするときは自分の顔が画面を占める割合が全然違うので、違いがよくわかります。
ただf値が多いわりにiPad Air2の方が明るめな写真を撮れるような気はしました。
カメラの操作画面
カメラのメインの操作UIはiOSにそっくりです。
しかしiPhoneと違うのは全ての操作インターフェイスがシャッターボタン側に集約されている点です。
これにより、片手の親指だけで基本的な操作はできるようになっているのは評価ポイントですね。
さらに撮影モードもシンプルに「写真」と「動画」の2つに分かれているだけなのでわかりやすく、iOSのように誤操作でカメラモードが切り替わってしまう!というリスクは少なくなっています。
HDRはProとLiveの2種類用意されており、Proは十分な明るさがある静止オブジェクト向け、Liveは花火のようなすばやく動くオブジェクト向け。
シャッターボタンの長押しには「バースト撮影」と「フォーカス」のどちらかを割りあてることができます。僕はフォーカスを割り当てており、長押しでフォーカス→タッチアップでシャッターを切れるので撮影が楽です。
スワイプでフィルター画面
メイン画面はシンプルですが、スワイプすることで他の機能を呼び出せます。
左へスワイプすると、フィルター画面のご登場です。
Japaneseフィルターがあるのは日本人としては嬉しい限り。
MosaicとBlurは適用エリアの調節ができます。
スワイプでカメラモード画面
右へスワイプすると、カメラモードの画面のご登場です。
Refocusは撮影したあとにフォーカスを変えることができるモード。しかし現バージョンでは使おうとすると、必ずクラッシュします、、、バグですね。
Beautifyは顔を若返らせてくれる恐るべき機能で、年齢と性別までリアルタイムに識別します。実際使ってみると本当に肌が綺麗に写るので、これは海外の女性陣は活用しまくりなのではないでしょうか。
Manualではカメラならではの細かい設定ができるアレです。ガラケーにもよく搭載されていました。
HHTモードが良い
HHTとはHand Held Twilightの略で、簡単に言えば「普通に撮影する感覚で薄暗い写真を綺麗に撮れますよ」という機能だと思います。
技術的にはHDRのようなもので、高いISOで6枚を一気に撮って合成、気にならないレベルのシャッタースピードを維持したままノイズが少なくシャープな写真を撮れるというものだそうです。
実際にHHTと通常モードを比べてみました。
部屋の明かりを暗めにし、それぞれのモードで撮った葉っぱを見比べると、その違いがはっきりわかります。
HHTの方がシャープでノイズの少ない写真に出来上がっています。
HDR Proは明るい場所で、HHTは暗い場所でという使い分けがいいってことですね。
スペックだけでなく、ソフトウェア面でもこういった機能を提供し、なおかつわかりやすいUIで手軽に使えるようにしているのはさすがXiaomiです。
起動時に画面が自動で明るくなる
これもさりげない気遣いて気に入っている部分なんですが、
MIUIではカメラを起動するとスクリーンのバックライトが自動で明るくなります。
普段はバックライトの明るさを抑えているといえども、いざ撮影となるとやはり画面が暗くてはいい写真は撮りづらく、貴重なシャッターチャンスを逃すことさえあります。
(実際そういう経験はiOSで何度もありました。)
もちろんカメラを終了すれば明るさは元に戻ります。このユーザーフレンドリーさは大切ですよ。
iOSもぜひ取り入れていただきたい機能だと思っています。
撮影画面の明度調整UIが秀逸
iOSでは撮影する前に明度を調整できる機能があります。
フォーカス枠の右に表示される太陽アイコンのバーです。
MIUIでも同じような機能が使えるんですが、その調整UIが素晴らしい。
フォーカスの周囲を回すことによって明度を調節できるのです。
カメラアイコンを囲んでいるダイヤルUIがそれ。
最後に動画を載せているので、それを見ていただければわかりますが、
まわす向きで明度を上げたり下げたりでき、左端には明度が数字として表示されます。
さらにまわす度にバイブの振動フィードバックが返ってくるので、素敵なインターフェイス使ってるなあと勉強になりました。
iOSの場合はカメラモードの切り替えをメニューに入れた代わりに画面全体の上下スワイプで明度調整ができるのに対して、
MIUIは上下スワイプにメニュー画面切り替えを割り当て、明度調整はフォーカス枠部分のみ、という違い。
と、べた褒めしておきながらこんなこと言うのもアレですが、明度調整の使い勝手はiOSの方が勝っていますね。MIUIは0.3ごとの段階で変わるんですが、iOSならスワイプで無段階に明度を調整できるからです。
しかし明度の調整云々は置いといて、UIの部分だけ見るとXiaomiのUIデザインのセンスの高さが伺えます。このダイヤルUIは使っているとなんか本格的な機材を使っているような錯覚に見舞われます。笑
さらに細かい設定も可能
カメラモード画面からアクセスできる設定アプリへ飛べば、さらに細かい設定がわんさかあります。
シャッター音のON/OFFもここで設定できます。
まとめ
動画をどうぞ。
カメラレビューは以上です。
スマホカメラはスペックだけでなく、ソフトウェア的な加工も大きな要素ですし、UIによって使い勝手もだいぶ変わってくるので一概に良し悪しを言うのは難しいです。
MIUIのカメラはシンプルな使いやすさと機能的な使い勝手、そしてハードウェアスペックがバランス良く融合できているんじゃないかなあとは感じました。
それでもiOSの細かいことは気にせず「とりあえずのパシャり」でバランスのいい写真が撮れるという手軽さにはわずかに届いてないかなという感じもします。
しかしMIUIカメラのシンプルさ・わかりやすさを前面に押し出して小難しい部分は後ろに隠しておく、という思想は気に入りました。
MIUI、いい線いってます。