iPhone6の発売を横目で見つつ、開発に勤しんでおりました。
さて、僕のアプリ開発者としての処女作である「Twitee Lite」が今回でバージョン5.0に達するのを堺に
名前を「Twitee i」へ改変し、アイコンも変え、大幅なリニューアルを果たしました。
「i」の由来
これまでは「Twitee Lite」という名前の通り、Lite版という扱いで来ました。なので、便利な機能が思いついたとしても搭載にはずっと消極的だったのです。その代わりにLite版ではないバージョンを別アプリとして用意するという方向性にするつもりだったんですが、最近になって急遽方向性を変更。
元々開発を進めていた単なるメジャーアップデート「Twitee i」を、従来構想していた「高機能版」にする方針に決定しました。そしてLite版のリリースから1年と11ヶ月経ってようやく脱Lite版を果たしたわけであります。
で、本題のなぜ「i」なのか。
その由来について。
1.「I(ユーザー本人)」
●ユーザー本人を軸にした機能(ツイート、テキスト入力、ユーザー/お気に入りTL、ツイート削除など)で
ユーザーがそのサービス(Twitter)をもっと便利に使えるようサポートするアシスタント的な役割を果たす、という意味を込めています。
●(このアプリに限った話ではないけれど)常にユーザー中心でアプリ設計していくことを肝に銘じるため。
2.「interface」
●interfaceの「i」。インターフェイスにとことんこだわり抜いたアプリ、常識にとらわれず革新的な操作性を提供していく、という意味を込めています。
3.「identity」
●アイデンティティ、独自性、個性。「○○のアプリでもいい」と思われてしまうようなありきたりでこだわりがなく誰でも作れるようなアプリは決して作らない、作る意味がない、という開発者の信念を貫く様を表しています。
新作アプリではなくアップデートにした理由
今回のメジャーアップデートは名前も変え、アイコンも変え、中身もかなり変わったので新作アプリとしてリリースしてもいいほどです。ではなぜわざわざアップデートとしてのリリースを選んだのか。理由としては、
●現在Lite版を使ってくれているユーザーさん全てに届けるため。
→新作アプリとして出すとなると、しっかり告知をしないとLite版ユーザー全員に知ってもらうのは難しいです。でもアップデートであれば、必然的にTwitee iを手に入れることができます。
●同じようなアプリはStoreにいくつもいらない。
Twitee iがあればTwitee Liteを残す理由はありません。ユーザーさんを混乱させてしまうだけです。
●デベロッパーAppに載せるアプリは最小限がいい。
これは個人的なこだわりなんですが、App StoreにあるデベロッパーAppの一覧に無駄にたくさんのアプリを載せたくないという気持ちがあります。
プログラムの大幅な見直し
表面的にはそこまで大きく変化しているわけではないですが、中身(プログラム)は前バージョンの原型をとどめていないほど全面的に書き換えました。
書き換える前はアプリ開発を始めたばかりの初期のコードがたくさん残っていたり、まったく使われていない不要コードがたくさん残っていたり、プログラムの鉄則?である再利用性や効率性、移植性などを完全に無視した効率の悪すぎる悲惨な状態でした(それでもアプリって動いちゃうんですよ!)。
しかし今回、ソフトウェア開発でよく使われるある概念を取り入れたことにより、中身を一新させることに成功。今までは表面的でつぎはぎなバグ修正ばかりだったんですが、今回は根本的な修正を施しました。
細かい部分で動作の柔軟性も増しています。
テキスト入力の強化
リリース当時から好評だったテキスト入力サポート機能のレベルをさらに押し上げました。
テキストエディタアプリで既に見受けられる「トラックボール」を採用したことにより、今まではカーソルスライダーとセレクションボタンを併用していた操作が、トラックボールひとつでできるようになりました。もちろんカーソルスライダーでも採用していたコピペメニューをすぐ表示する仕様や、そのメニューを指が届きやすい位置に表示する仕様はトラックボールでも受け継いでいます。
括弧一覧リストの表示方法も改良し、指がさらに届きやすい位置になり、スクロールで多くの記号から選択できるようになりました。しかし、多少使いやすくなったとはいえ開発者はまだ満足していません。
今後のアップデートでもっともっとテキスト入力しやすくしていく予定です。
他のアプリとの連携性の強化
Lite版の頃からTwiteeでは他のTwitterクライアントアプリへジャンプする機能は搭載していました。これはツイート特化アプリであるがゆえにタイムライン(フォローしている人のツイート)を見れないという欠点を少しでも緩和するための対策です。
そしてiでは、ツイート送信開始と同時に自動でジャンプする機能で使い勝手を向上させ、さらにはTwitterクライアントからTwiteeに戻ってくるという離れ技?をやってのけました。戻ってくると言っても、実際はデバイスの音量ボタンを押すことにより通知を意図的に出すだけ。その通知をタップすればTwiteeに戻れるというわけですね。
しかしこの機能、残念ながらiOS8では使えなくなってしまいました…。音量ボタンを押しても通知が出なくなってしまったのです。悔しいですが、iOS8には代わりとして、今後ウィジェットの搭載を検討していきます。
そのほか、他社製の写真・カメラアプリから直接写真を受け取れるようになったこと、ブックマークレットによりブラウザからタイトル付きURLを受け取りなおかつ自動ジャンプもサポートしたこと、再生中の曲(標準ミュージックアプリのみ)を#NowPlayingとして貼り付けることができるようになったことで、様々なコンテンツをツイートしやすくなっています。
写真添付・解除の使い勝手向上
カメラロールの写真へアクセスできるようになりました。Lite版では課金をして写真添付機能を有効にしても、最後に撮影した2枚の写真からしか選択できませんでした。この仕様は「直前に撮影した写真をツイートする」という前提で、操作ステップをギリギリまで減らすことと、標準カメラのHDR写真とノーマル写真の2枚を保存するという仕様に即したものです。Twitee Lite Ver.3.0の写真の添付インターフェイスについて語ってみる | Fum’style
しかしさすがに2枚だけでは少なすぎるので、今回カメラロールを追加しました。
もちろん、他のアプリのようにアルバムのリストから表示し始める類のものは使わず、直接カメラロールのサムネイル画面を表示するオリジナルのインターフェイスを搭載しています。
画面上部は敢えてスペースを空け、指が届きやすいよう配慮しました。上下のスワイプで簡単に表示・非表示ができるインターフェイスになっています。
そして今回のアップデートで個人的に最もお気に入りのインターフェイスが「OS X風の写真添付解除」です。
テキストボックス上に貼り付けられた写真をドラッグ&ドロップすることにより、とても簡単に添付の解除が可能です。しかも写真が消えるときのアニメーションが素敵!写真が煙とともに「ボンッ」と消えます。OS Xの煙アニメーションを見よう見まねで作りました。この操作は何度やっても飽きません!
今後の展開
Lite版の制限を解除し、開発効率の高いプログラムに一新したことで、ようやく本格的なアプリ開発のスタート地点に辿り着いたような気分です。さて、今後の展開についてですが、開発者の頭の中には様々な便利?機能の妄想が飛び交っている状態でして、
ユーザーのニーズや時代の動向をしっかり把握しつつ、暴れすぎないようにじっくり考えてTwiteeにアウトプットしていこうと考えています。
「Twitee」は開発者でも把握しきれないほどの可能性を秘めていると思っています。その可能性を順番に形にしていけるよう今後も開発に励みますので、どうか応援よろしくお願いします!
気に入っていただけましたらApp Storeのレビューに星だけでも付けていただけると嬉しいです!
15円からのカンパもぜひぜひ。
Twitee i 5.0(無料)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ユーティリティ
販売元: Fumiya Mizuno – Fumiya Mizuno(サイズ: 4.3 MB)
全てのバージョンの評価: (112件の評価)