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カッコ/HTMLタグをリアルタイム識別する機能の紹介(iOSカスタムキーボード)

coard for iPad カスタムキーボード bluetoothキーボード ios オススメ




先日カスタムキーボードのCoard for iPadのマイナーアップデートをリリースしたんですが、もともと搭載していた「括弧モード」機能を強化しました。

今回はその機能のご紹介です。





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以前の括弧モードについて


括弧モードとはReturnキーがサポートするモードの一つで(一つしかありませんが)、カスタムキーの括弧・HTMLタグを挿入後、その”閉じ”を認識しReturnキーに記憶させた状態のことです。

括弧モード状態のReturnキーをタップすれば、改行の代わりにカーソルを括弧・タグから出すことができるという、なかなか気の利いた機能です。

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しかし、カーソルをReturnキー以外で動かしてしまったり、キーボードが切り替わったり、アプリがバックグラウンドになったりすると括弧モードの記憶がリセットされてしまっていました。

この状況変化に弱いことが以前の括弧モードの難点だったわけです。



強化した部分


カーソルの右隣にある括弧・タグの”閉じ”をリアルタイム識別し、認識できた場合は従来通りの括弧モードを発動するようにしました。

つまり、カスタムキー押下直後のみで、しかもカスタムキーに登録されている”閉じ”しか認識できないという制約を撤廃させることができたのです。
ふりーだむ!

しかも認識した”閉じ”はReturnキーそのものに描画されるため、認識中かどうかだけでなく、どの”閉じ”を認識しているかが一目瞭然です(画像はテキストエリアを合成したもの)。

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リアルタイム認識するため、カーソルを動かす手段がホイール・指・物理キーかどうかは一切関係ありません。

キーボードをいったん切り替えたり、アプリがバックグラウンドから復帰するなどの状況変化も関係なし。
Coardキーボードが起動している限り、いつでも認識します。

認識するテキストはユーザーがカスタムキーに登録したもののほか、
半角:)]}’”
全角:」』】)》〉〕}]’”
HTML系:< /..>、*/、-->

です。

HTML系はコメントアウトはもちろん、タグの種類に関係なく< /...>を認識します。

例えばカーソルの右側に"】< /div>< /strong>と”閉じ”が連続で並んでいるとします。
ここでReturnキーをタップしていけば、
" → < /div>< /strong>
とカーソルがピョンピョンと”閉じ”をジャンプしていくんです。


外付けキーボード側のReturnキーは通常の改行のままなので、Coardと外付けのReturnを使い分けることにより、括弧・タグ内の文章を柔軟に編集することができます。

この機能を有効にするためにユーザーが何か設定や特別な操作が必要になることはありません。
普段通りのテキスト操作をしていればCoardが勝手に識別してくれます。

そしてこの機能によって動作が重くなることもありませんし、不要な識別処理をしないようにもしています。



もはや変態レベル


手前味噌かもしれませんが、この括弧・HTMLタグの扱いっぷりはソフトウェア業界で最高水準ではないかと思うわけです。
なぜかというとここまでの機能を搭載しているソフトウェアを見たことがないからですよ。

実は技術的に難しいわけではないんです。

にも関わらずMacのようなコンピュータでさえこういった機能は見当たりません。

例えばKarabinerのようなキーリマップソフト、Better Touch Toolのようなトラックパッドカスタマイズソフト、そしてシステム標準のショートカットカスタマイズをもってしても、ユーザーがこの識別機能を再現することはできません。(たぶん)

WordやPagesのようなドキュメントソフトはもちろん、MarsEditのようなブログエディタアプリですらもここまでの機能はありません。(たぶん)
ブログエディタでサポートしていたとしても、カーソルを挟んだ状態でタグを挿入する機能までです。


すべてのソフトのすべての機能を細かく調べたわけではないんですが、
存在するかといって「最高水準」でなくなるわけでもないですしね。
(じつは”水準”という言葉にすることでその辺を濁していたります。笑)



技術的に難しくないとすれば、着眼点がただの変態レベルなだけかもしれません。
自由の女神が僕に微笑んでくれたようです。

ふりーだむ!



なんでもいいんですが、
コンピュータOSで簡単に実現できないテキスト周りのことをiPadで実現できるのは、iPadで文章を打つ人には大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。

というわけで強化した括弧モードの紹介でした。



Coard for iPad 製品紹介



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