投稿日:

AppleのSmart Keyboardに対する意図(中編)

iPad Pro, 10.5, Smart Keyboard





(前編)からの続きの中編です。




目次

– 前編
1.【belkinキーボードを2年半使ってみて】
2【抜群の変形性、柔軟性、取り回し】
3【トップクラスの軽さ】

– 中編
4【12インチMacBookとの差】
5【キーボードの性能について】
6【ディスプレイの角度調節ができない】
7【落ち着いたシンプルな容貌】

– 後編
8【Apple Pencilのさりげないサポート】
9【有線接続のメリット】
10【追加されたキーボードショートカット】
11【AppleのSmart Keyboardにおける意図】
12【どんな人に向いているのか】






4. 12インチMacBookとの差



ipad pro, smart keyboard, 10.5


MacBookはじっくり腰を据えて作業することにおいては優秀ですが、
「iPad + Smart Keyboard」の外出先などでの取り回しの良さはMacBookとは比べ物にならないほど高いです。

例えば、
・コンビニでショルダーバッグから取り出してプリンタでPages書類を印刷する、
・公園のベンチでバッグから取り出し、「キャンバス」モードで膝においてブラウジングし、
・カバーを外して軽々とKindleやi文庫で漫画や小説を読み、
・カバーを装着して「ラップトップ」モードでメールやブログへのコメントへ返事

といった柔軟な使い方は、MacBookでは実現できません。

たしかに12インチMacBookよりも200gも軽いわけなんですが、
このハード面の柔軟性は、グラム数の差をはるかに超えています。



僕は920gの12インチMacBookも所有していますが、それがあるからといって「iPad + Smart Keyboard」の柔軟性は見劣りしませんし、単純比較はできないと思っています。

OSの特徴も別物ですし、この両者はどちらが優れているか判断できない"異種"として見るほかないでしょう。


最終的に個人個人が、iPhoneもMacもSurface Pro持たない"10インチ"というサイズ感にどれほどの価値を見出すか、10インチSurfaceとどう比較するか、それぞれの日本語入力能力をどう捉えるか、どんな使い方をするかなどにもよりますが、
MacBookよりも「iPad + Smart Keyboard」のほうが、圧倒的に自分の生活の細かい部分まで入り込んでくるのは確かです。


購入を検討するとき、膝に置いて使えるかどうかは気になるかもしれませんが、普通にタイピングできます。

ipad pro, smart keyboard, 10.5
(筆者の目の位置から撮影)


Smart Keyboardでもスクリーンキーボードでも、キーボードの位置は変わりませんが、前者の方が指を置けますし、傾斜していないので腕への負担は少ないでしょう。
視線の位置も少し高くなります。

ただ、iPad本体の重量が背もたれへ集まっているため、両手を離したまま油断すると落ちます。
実は上の写真撮影時、両手を離してスマホで横から撮影しようと躍起になっていたら「するする〜」と膝の上をスライドしてiPadが落ちていきました。
さっそく筆者のiPadには、世界で唯一無二の刻印が刻まれたのです…。

MacBookだったらこのようなことにはならなかったでしょう。両者の違いはそういうことです。


また、ディスプレイの角度が急なのは言うまでもありませんが、
両手を前へ突き出すことによる肩こりのほうが心配すべきではないでしょうか。

フルサイズキーボードのMacBookにおいてさえもそうなんですが、10.5インチ版は横幅が狭い分、両手をさらに中央へひっぱり出さなくてはいけません。

デスク上よりも膝上のときのほうが顕著な姿勢になるので、健康面で注意する必要があります。
はっきり言えば、Smart Keyboardのラップトップモードは健康上、最悪です。

その代わり、筐体がコンパクトなので、MacBookほど外での「心理的な大げさ感」はありませんし、新幹線の座席などの狭い環境では(腕が疲れるとは言え)手前のトラックパッドよりもタッチスクリーンのほうが操作がしやすいかもしれません。


余談ですが、10.5インチとMacBookの12インチはディスプレイの「短いほうの一辺」の長さが同じです。
つまり、MacBookの12インチは、iPadの10.5インチの長辺だけをさらに引き伸ばしたサイズ、ということになります。

これに気づいたときは、12インチとの差はそれだけしかないのかと驚きました。



5. キーボードの性能について



Smart Keyboardに限らずキーボードは個人差が激しくなる部分なので、個人的な雑感を中心に述べたいと思います。

個人的には物理キーボードとしても概ね満足しています。


まず耐水・防塵仕様である点。

ipad pro, smart keyboard, 10.5


このような仕様のキーボードを初めて持ちましたが、安心感が全然違いますね。
MacBookやbelkinキーボードであれば、コップなどは絶対そばに置かないようにしますが、Smart Keyboardなら平然ととなりに置きます。
細かなホコリなどが内部へ侵入する心配も不要で、本当に気が楽です。


そのような設計が裏目に出てか、バックライトは未搭載です。
ただバックライト搭載のbelkinキーボードを2年半使った限り、僕の使用スタイルでは、バックライトの恩恵に授かった経験は数回しかありませんでした。

バックライト点灯時のバッテリー消費量も尋常ではなく、バックライトOFFであれば1年も持つのに、ONにすると(たとえ一番暗い明るさでも)2週間も持たなくなります。
そんなこんなでバックライト未搭載については特に気にならないのですが、
素人視点で言えば、この設計ならバックライトよりも蛍光印字を取り入れるほうが現実的なのではないかと思ったりします。


同じように裏目に出ている部分に、「キーサイズが小さい」ことと「押下時にキーがやたら傾く」ことがあります。

一枚のファブリックを貼り付けるという設計上、やはりキーとキーの間にはある程度のスペースが必要なんでしょう。
そのためかSmart Keyboardのキーの横幅は、パンタグラフ式のbelkinキーボードのものよりも若干小さめです。キーボード全体の横幅はむしろ広いにも関わらず。


参考までにキーの縦横サイズを測ってみました。
すべてアルファベットキーです。


● Smart Keyboard (10.5”)  :縦横 14mm
● Ultimate Pro (9.7”)     :横 15mm、縦 13mm
● MacBook (12”)       :縦横 17mm
● MacBook Pro Late2013   :縦横 15mm


ついでにスクリーンキーボードの横表示でのアルファベットキーのサイズ。
● 10.5インチ:横 16.5mm、縦 14mm
● 9.7インチ:横 15mm, 縦 14mm

やはりSmart Keyboardのキーサイズ(横幅)は平均より小さめですね。


さらに「キー周囲のファブリックの張力」がキーストロークの役割を担う、という設計上、「どこを押してもキー全体が均等に押し込まれる」こととは無縁です。

ipad pro, smart keyboard, 10.5
キーの隅を押せば、その隅っこだけが押し込まれるのです。
ただし入力はちゃんと反映されますが。


2015年、Appleが12インチのMacBookを発表した際に、新しいバタフライキーボードに対し、「パンタグラフ式キーが均等に押し込まれない問題点」が指摘されていました。


ipad pro, smart keyboard, 10.5
ipad pro, smart keyboard, 10.5
ipad pro, smart keyboard, 10.5

Smart Keyboardはその最たる例ではないでしょうか。
しかもキーサイズの小ささと相まって、その問題がより顕著になります。


しかし購入後にそれよりも気になったのは、キーを押し込むときの「硬さ」でした。
押し心地が硬いので、タイピングが突っかかるような感じ・つまずくような感じがあり、当初はかなりの打ちづらさを覚えたものです。
特にスペースキーの硬さは親指が驚きます。


パンタグラフ式・バタフライ式では疲れない量の長文をSmart Keyboardで打つと、指が疲れてしまうのです。

その当初は前述のキーサイズの小ささなどが原因だろうと思っていましたが、
1ヶ月間使い込んだところ、その「硬さ」がソフトになり、打ち心地が見間違えるように良くなったんです。

使い込んだと言ってもLINEなどのメッセージのやり取りレベルではなく、
書籍の長文を何ページ分も書き写すレベルの作業です。
打ち心地検証のため、打ちづらさ承知であえてSmart Keyboardで長文を叩き続けました。

ipad pro, smart keyboard, 10.5


つまり、硬さが一番の疲労の原因だったようです。
それまではMacBookのバタフライキーボードのほうがはるかに快適でしたが、いまではSmart Keyboardのほうが打ち心地がいいんじゃないかと思えるほどに気に入っています。
(筆者はMacBookのバタフライ式も非常に気に入っています)


また、押した感触としては従来のパンタグラフ式にはない「カチッ」とした手応えが個人的には好みです。
「カチッ」と言ってもMacBookのバタフライ式のような「いかにもメカニカルな乾いたカチッ」ではなく、「静かで柔らかみのあるカチッ」です。
パコパコに近いカチカチ」と表現してもいいかもしれません。

図書館で叩いていれば、周囲の人にとってはSmart Keyboardの方が耳障りではないだろうと思います。
押し込んだときの感触が心地良いので、(僕だけかもしれませんが)むだにキーを押したくなります。


ただしアルファベット・記号キーは、最近のキーボードのように中心が凹んだ形状のため、その点は心配ありません。


キーピッチはメジャーで測った限り、18mmがベースです。
Smart Keyboardもスクリーンキーボードもそうだと思いますが、9.7インチサイズであれば、キーピッチは17mmになるのが普通です。

belkinのUltimate Proは、9.7インチ向け一体型キーボードの中ではキーピッチがとりわけ広いほうで(たぶんナンバーワン)、アルファベットキーのみ18mmを実現していました。
これと横幅15mmの実現により、フルサイズのMacBook Proと頻繁に切り替えてもほとんど違和感がなかったほどです。

しかし10.5インチ版Smart Keyboardはスペースに余裕があるので、tabキー、returnキーなどの端っこのキーの横幅がわずかに広めです(US同士での比較)。


打ち心地を心配するなら、キーピッチよりもキー面積や押下時の傾き、もしくはファブリックが馴染むまでの「硬さ」のほうではないでしょうか。

「ストロークが浅いから打ちづらい」という意見も散見されますが、個人的には押し込める「深さ」よりも、押し込むときの「硬さ」のほうが打ちづらさに貢献しているように感じました。
ストロークはMacBookのバタフライ式よりも若干深めです。


ちなみに他のレビューで「ナイロンのような表面が滑りにくくて良い」というような感想を見かけましたが、
自分のカサカサな皮膚においては、普通に滑ります。
指紋を無視されるような感じ、と言えば伝わりやすいでしょうか。

乾燥肌でない方(手汗が人並みに出る人)、もしくは夏場であれば、たしかに滑りにくいかもしれません。



最後にデメリットとしては、やはり特殊キーが用意されていないことです。

iOS9の頃は「特殊キーがなくても意外と気にならない」という意見もありましたが、僕はしょっちゅう明るさや音量を調節したがるので、
手元のキーボード上で操作できると格段に便利です。


左上にある本体側面の音量ボタンも、Earpodsの音量ボタンも、スワイプアップ後のコントロールセンターも、すべて同じくらい手間なんです。
どこで調節しようか、いつも迷います。

ここはcommand+数字キーにそれぞれ割り当てるような、OSレベルでのサポートが欲しいところです。
拙作テキストエディタ「Coard」ではcommand + 1/2キーで明るさ調節ができますが、やはりあると便利です。


ついでにUS配列において最も気になる点は、0キーとデリートキーの間にある「-, +キー」が小さすぎることですね。
日本語では「ー」をよく入力すると思いますが、ブラインドタッチが難しくてタイプミス多発です。

ipad pro, smart keyboard, 10.5



6. ディスプレイの角度調節ができない



Smart Keyboardのもっとも大きなデメリットをあげるとしたら、
僕ならディスプレイの角度調節ができない点を選びます。

これは外付けキーボードを考慮したカスタムキーボードをデザインしている立場から言えることですが、
画面を直接タッチするタブレットでは、たとえラップトップスタイルであっても、角度調節は必要不可欠です。

意識して観察してみると誰でも認識できると思いますが、
タッチ操作は、指の「先端」で突くように行うよりも、指の「腹」で撫でるように行うほうが快適です。

そんな理由から拙作「Coard」においても、
緩やかな角度を推奨する旨を表記しています。
(外角30度を実現できる一体型キーボードなんてほとんどないと認識しつつ。)


ipad pro, smart keyboard, 10.5


特にiPadはマウスポインタを使えないですし、Apple Pencilのこともあるので、なおさら角度調節は不可欠になってきます。

その点からすれば、Surface Proのキックスタンドと無段階調節は合理的なデザインです。
しかしキックスタンドを内蔵しないiPadの場合、キーボード側がスタンドの役割も担わないといけないため、これは物理的に難しい問題で、
Smart Keyboardの場合は仕方ないでしょう。

ただし、この両者の特徴は一長一短で、
Surface Proはフットプリントが広くなってしまうことと、本体重量が増してしまうデメリットがありますが、
Smart Keyboardは小さいテーブルや膝の上に置きながらの作業には向いていますし、やはりiPadは軽いです。


ただ、調節ができないとしても、
10インチサイズのSmart Keyboardは角度が急すぎるように思います。

ここでMacBookとDIY版belkinキーボードとの角度を比較してみましょう。
(上2つはスクリーン下部を揃え、3つ目はキーボード部分を揃えて整列)


iPad pro, 10.5, smart keyboard

iPad pro, 10.5, smart keyboard

iPad pro, 10.5, smart keyboard


Smart Keyboardの角度は、正面に置いたときにiPadが差し迫ってくるような圧迫感がわずかにあります。

もう少し緩やかにすれば、タッチ操作がしやすくなるだけでなく、膝の上に置きながらの作業にもさらに向き、あらゆる点におけるバランスが良くなるのではないでしょうか。


素人目線ですが、現行Smart Keyboardの中央面の一辺(オレンジ)をわずかに短くし、反ヒンジ面の一辺(ブルー)をわずかに長くすれば、それが実現できるのではないかと思っています。

ipad pro, smart keyboard, 10.5
(参考程度のため、それぞれの線の比率は不正確)



ただし物理キーボード併用に限定しなければ、スタンド・キャンバス・ブラウズ・ラップトップの4種類の角度をSmart Keyboardは実現できることになります。



7. 落ち着いたシンプルな容貌



ipad pro, 10.5, smart keyboard


他社キーボードにはないメリットの一つに、見た目が控えめで落ち着いており、装飾的な要素がないシンプルさがあると思います。

デジタル機器においても文具的・ファッション的な上品さは積極的に取り入れられるようになってきたと思いますが、キーボードにおいては平均的にダサさが目立つような気がします。

確かにiPad一体型キーボードにおいても落ち着いたデザインのものは出てきており、belkinのUltimate Proも背面ケースやヒンジのファブリックには文具的な雰囲気がありますし、
この手の製品にしては控え目なルックスです。

しかし、それでも安っぽいプラスチックがところどころ使われていたり、
接合部などのなくてもいいデザイン要素が散らばっていて、凹凸形状が目立ちます。

対してSmart Keyboardはそういった余計なものが非常に少なく、とにかくシンプルで、落ち着いた雰囲気があります。


ipad pro, 10.5, smart keyboard

ipad pro, 10.5, smart keyboard

ipad pro, 10.5, smart keyboard

ipad pro, 10.5, smart keyboard

ipad pro, 10.5, smart keyboard



念のため強調しておきますが、両者の価格はほぼ同等です。

チャコールグレイ一色しかないものの、他のキーボードよりは衣類やバッグと調和しやすいのではないでしょうか。

両者は対照的な色なので比較が難しいですが、参考のため、第3世代iPadを持ち歩くために購入したショルダーバッグとともに撮影。


ipad pro, 10.5, smart keyboard

ipad pro, 10.5, smart keyboard


両者のバッグとの組み合わせにおける「差異」はかなり微妙なんですが、
まずbelkinのファブリック面はでこぼこで細々としたデザイン要素が多いです。
アルミ面はシンプルですが、素材的にバッグと調和していない印象があります。

いっぽうSmart Keyboardは、2本の縦線がうっすらあるだけのシンプルさにより、バッグや衣類の自己主張的なデザインを壊しにくいだけでなく、
素材の質感においても、バッグや衣類とマッチしやすいのです。

「白系」バッグに対する「黒系」にもかかわらず、妙にシックリきます。


神経質と思われるかもしれませんが、ハードメーカー・キーボードメーカーはここまでのものをどうも"センス的"に作ることができないようです。



折り畳んで閉じた状態では、たしかにキーボード部分だけ厚みが増していますが(iPad本体とほぼ同じ厚み)、
それはそれで十分スマートに収納されていて、個人的にはそのシンプルなルックスを大いに気に入っています(belkinキーボードのDIYがダサかったのでなおさら)。

少なくとも、そこに「物理キーボード」などという精密機器が収められているとは思えないほど、上品で落ち着いた雰囲気が出ています。


つづいてMacBook含めた3機種の背面比較。

ipad pro, 10.5, smart keyboard


belkinケースでもシンプルな背面だと思っていましたが、Smart Keyboardの方がスッキリしていますね。
Appkeロゴは横向きになってしまいますが、背面中央に丸っぽい鏡面ロゴのある様は、MacBookやSurfaceのようなプレミアムノートブックを連想させます。


また、キーの印字も余計なものがなくてスッキリしているのもグッド。
たとえばUltimate Proには、X/C/Vキーにカット・コピー・ペーストのアイコンが印字されているんです。

belkin, qode, ultimate pro, keyboard case

iPad専用の、しかも16000円もする一体型キーボードという"きわめてマニアック"な製品を選ぶユーザーが、コピペのコマンドを知らないとでも?


たとえばロジクールのキーボードには、Yキーに「option + Yで¥を入力できるよ」を示す¥マークがご丁寧に印字されています。


ipad pro, 10.5, smart keyboard


説明書に書いておけば済むことを、(まるでスーパーのレジを扱うパートのおばちゃんを対象ユーザーとして捉えているかのように)キーボードメーカーはわざわざキーに印字してしまうのです。
もうそれだけでゴチャゴチャ感は倍増なんですが、
さすがAppleは、そのような余計なことをしない安心感があります。


ただし、ラップトップスタイルとしての全体的なルックスは、MacBookやSurface Proほどの一体感がなく、どうもカッコよく見えないんですよね。
(下の写真の撮影アングルなら数割増し?)


ipad pro, 10.5, smart keyboard


「なんか違う」という感じ。
ディスプレイ側の角度が急すぎるせいなのか、それともトラックパッドがない分、短足に見えるせいからなのか。


ちなみに背面カバーが無いことを嘆く意見が日本人でも英語圏でも見受けられますが、Surface ProやMacBookには背面カバーがあるでしょうか?
どちらも閉じたとき、キーボード部分がディスプレイを覆ってくれますが、背面まで覆ってくれているでしょうか?

それを考えれば、Smart Keyboardの背面ケースなしデザインは「正常」と言えるのではないでしょうか。


それにしてもカラー展開がチャコールグレイ一色なのは謎です。本体が4色に対してキーボードは黒一色というのは、未だに理解に苦しみます。
しかもiPad本体の4色のうち、3色がベゼル白なわけで、Apple Pencilはもちろん、純正の周辺機器は基本的に「白」を基調とするのがApple流のはずです。

独自のファブリック素材のカラーリングの技術的問題があるのでしょうか。


チャコールグレイはそれはそれで良い色味だとは思いますが、やはりシルバー・ベゼル白との組み合わせは一体感に欠けます(ローズゴールドの人には同情します)。

belkinキーボードはキー自体も白に統一されていたため、ベゼル白との一体感は高く、航空グレードアルミニウムの高級感もあり、そういう意味での見栄えはSmart Keyboard以上でした。

ipad pro, smart keyboard, 10.5


また、チャコールグレイのファブリック部分(キーボード面)の色合いがイマイチ好きになれず、特に日光が当たったときの薄くなった色味が筆者は苦手です。

ipad pro, 10.5, smart keyboard
「なんか違う」


個人的にSmart Keyboard装着時の見た目は、ラップトップスタイルよりも閉じた状態のほうが好みです。

この項で話している内容は、単に機能的なキーボードを使えればいい人にとってはどうでもいいことかもしれません。
Smart Keyboardに対する賛否両論の激しさは、Appleのアクセサリーに対する美的価値観と、キーボードユーザーのスペック的な機能性を重視する価値観の差に、一つの原因があるのではないかと思ったりもします。




(後編)へつづく ->





Sponsored Link





Comment